【書評・ポイント】「コンサル一年目が学ぶこと」社会人としての基礎スキルを学びたい方へ②

ビジネス書

今回の記事「コンサル一年目が学ぶこと」大石哲之

今回の記事は、前の記事の続きです。この本で書かれていることは、ベテランのコンサルタントである上司から教わったこととほとんど同じだったということは、前回書きましたね。

しかし、ベテランのコンサルタントであっても、意外とこの本の内容が完璧に出来ている方は、多くないと思います(私も他人のことは言えませんが…)。
やはり常日頃から意識して、習慣にすることが大事ですね。

今回の記事は、こんな方におすすめ

・社会人としての普遍的なスキルを学びたい若手の方
・仕事の頑張り方が分からず伸び悩んでいる方

概要

本書の内容は、大きく分けて4つの構成となっています。

第1章 コンサル流話す技術
第2章 コンサル流思考術
第3章 コンサル流デスクワーク術
第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド

前回は第1章についての記事でしたので、今回は、第2章コンサル流思考術から記載していきます。

内容について

「常に自分の意見をもって情報にあたる」について

第2章 コンサル流思考術の中では、6つの事柄が記載されていますが、まず私が最初に心掛けてほしいと思う箇所は「常に自分の意見をもって情報にあたる」です。

ビジネス能力を向上させるのは、情報量ではなく、考えること。考えるとは、自分の意見をもつこと

大石哲之.コンサル一年目が学ぶこと(p.135)

本書にも記載のある通り、自分で考えることで成長することができます。ただ、逆に自分で考えることを怠れば成長はありません。

例えば、わからないことや迷ったときに「どうしましょうか?」というような質問している方は、いないでしょうか?
これは、考えることを放棄してしまっているのだと私は思っています。これでは、なかなか成長することはできません。

情報にあたるとき、質問をするとき、どんなときでも、まずは自分の考え・意見を持ちましょう。

先ほどの例えでにすると、「私は○○した方がいいと思いますが、いかがでしょうか?」といったように、自分の考えを述べた後に、聞いてみるといいと思います。

また、部下や後輩を持つ方は、すぐに答えを教えてあげるのではなく、どう思っているか、考えさせてあげてくださいね。そうすることで、部下や後輩の成長をサポートしてあげることができるのだと思います。

 

「ロジックツリーを使いこなす」について

次に、第2章で最初に記載されている「ロジックツリーを使いこなす」です。ロジックツリーは、構造化や問題解決の手法としては基本ですが、究極系でもあると私は思っています。

というのも、本書で下記のような記載がある通り、大小問わず様々な問題に使えるのです。

大きくて複雑な問題でも、ロジックツリーを使って小さな問題に分解することで、それぞれの論点について議論ができる。それぞれの論点を分析することで、全体の答えを出すことができる。

大石哲之.コンサル一年目が学ぶこと(p.99)

例えば、これは一般的な例として「売上」についてのロジックツリーですが、売上減少といった課題があればこうして細分化して、原因を整理することができます。
そして、その後に新規顧客を増やす広告宣伝をするのか、商品単価を上げるため、値上げをするのかといった対応策を検討していくイメージです。

本書の例だと「痩せる」についてのロジックツリーが記載されています。
このように、まったく異なる問題についても整理することできます。

大石哲之.コンサル一年目が学ぶこと(p.101)を改変

ということで、ロジックツリーはどんな問題にも役立つ究極の思考術なのです。
ただロジックツリーは、一朝一夕で使いこなせるようになるわけではなく、正しく作成できるように繰り返しのトレーニングが必要になってきます。

今だとスマホのアプリで簡単にロジックツリーも作成できるので、隙間時間にちょっとした疑問で作って練習してみると良さそうかなと思います。

ロジックツリーはロジックツリーだけで記事が書けそうですが、今回はあくまで本書のポイントということなので、このあたりでやめておきます。

また長くなってしまいましたが、2章はここまでにさせていただきます。当然ではありますが、詳しくは本書をお読みくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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