今回の記事「紳士服を嗜む 身体と心に合う一着を選ぶ」飯野高広
今回の記事は、スーツの着こなし方や選び方、歴史、その前提となる体のつくり…といったスーツに関わる知識をまとめた一冊の本をご紹介したいと思います。
いきなりですが、私はスーツが好きです。海外ドラマの「SUITS/スーツ」も好きだし、映画の「キングスマン」も好きです。
やっぱり、似合っているスーツを着ていると、とにかくかっこいいと思います。
またスーツ自体の細部に至るまでのこだわりや、歴史や背景も素敵だなと思います。
「人は、その制服通りの人間になる。」
これは革命家ナポレオンの言葉ですが、そう言った背景を知り、こだわりを持って服を着ていると、やはり自然とその服に合った行動や言動が伴ってくるのではないでしょうか。
今回はスーツを選ぶことに慣れていない方やこれからスーツを着るようになる若手の方に向けて書いてみたいと思います。
今回の記事は、こんな方におすすめ
・スーツの選び方がわからない若手の方
・かっこよくなりたい方
概要
本書の内容は、3部構成となっています。
第1部 体に合ったスーツを着こなしたい人のために
第2部 目的に応じたスーツを着こなしたい人のために
第3部 嗜好を生かしたスーツを着こなしたい人のために
まず最初に自分の身体を知り、それぞれに合ったスーツのパーツを知ろうというのが第1部です。
ファッションに詳しい方なら知っているのかもしれませんが、私は恥ずかしながら、きちんと勉強したことがなかったので初めて知ることばかりでした。
そして第2部がスーツの細部の仕様について、どのような背景があり、効果があるのかが説明されています。
したがって、これを知ることで目的に合ったスーツを作れることになるということですね。
最後に第3部で、これまで学んだことを生かして、「嗜む」とは、という流れになっています。
そして「嗜む」という言葉については、本書では下記のように書かれており、作者の飯野高広さんの思いが伝わってきますね。
タイトルである「嗜む」には、一般的に用いる「愛好する」という意味だけではなく、
・趣味などを学び身に付ける
・自らの行いに慎み気を付ける
・あらかじめ用意し心がける
・身なりをきちんと整えるなどの深い要素もあります。
「紳士服を嗜む 身体と心に合う一着を選ぶ」飯野高広
内容について
「色」について
まず、誰が見てもぱっとわかる生地の「色」についてです。
私が最初にスーツを買ったのは、大学の入学式のときだったと思います。
そのときなんて、正直スーツに興味もなく、ただ「黒」を着ていればいいだろう、とそんな感じだったかと記憶しています。
なので、この経験から誰でもまず気を付ける必要があるのが「色」なのではないでしょうか。
そして結論から言うと、まず最初に購入すべきスーツの色は①「グレー(チャコールグレー)」、次に②「ネイビー(濃紺)」です。
本書の中でも、でも「そろえておきたい定番の4着」で最初に2つとも紹介されています。
若い方からすると、少し地味なんじゃないかと思うかもしれませんが、ビジネスの場であれば、服装の派手さは基本的には必要ありません。
(もちろん、相手にどんな印象を与えたいかが重要なので、業種によっては必要です)
①グレー(チャコールグレー)
はっきり言ってしまいますが、グレーは他にはない万能な色です。
グレーは相手にも落ち着いた印象を与えることができますし、何より合わない色がないのです。
したがって、どんな人であっても似合う色なのです。
またグレーについては、本書では下記のように記載されており、この濃いグレーがチャコールグレーのことですね。
(茶色とグレーの間とかではないのです。消し炭色のことです。)
特にある程度以上濃い無地のものは、一種の風格も感じられ、着ていて問題になる場面を探すほうがむしろ困難なほどです。
「紳士服を嗜む 身体と心に合う一着を選ぶ」飯野高広
私も、仕事で金融機関へ行くとき等、固い場のときは安心感のあるチャコールグレーのスーツを着ています。
これは余計なことで、相手からの心象を悪くすることのないようにというプロ意識だと、上司から言われたこともあります。
②ネイビー(濃紺)
ネイビーはこの記事を読んでいる皆さまも、一番着ている色なのではないでしょうか。
グレーは誰にも、どんな色にも合うと書きましたが、やはりそれでは少し個性が出しにくいのかなとも思います。
一方、ネイビーは誠実な印象を相手に与えることができますし、フレッシュさを演出することもできます。
本書でも下記のように記載されています。
各人が様になる配色パターンを認識しやすいスーツでもあり、精悍で若々しい印象も前面に出せるため、 我が国で就職活動の際や新入社員の「最初の1着」に選ばれがちなのも当然でしょう。
また、知的で冷静なイメージも兼ね備えており、年齢を重ねると「似合い方」が変化する点も魅力です。
「紳士服を嗜む 身体と心に合う一着を選ぶ」飯野高広
私は普段、最も着る機会の多いのがこのネイビーのスーツです。
なぜなら先ほど書いたように相手にも落ち着いた印象を与えることができますし、さらに一定のパターンで着こなすことが出来るからです。
例えば、本書でも書かれているように、「トーン・オン・トーン配色」はよく使います。
濃紺のスーツ、水色のシャツ、紺色のネクタイ、そういった類似色でまとめる技法のことをいいます。
これがシンプルにかっこいいんですよね。
またらこれらは色々な組み合わせにも使えるので、揃えることをおすすめします。
ただ、色々組み合わせ出来ると言っても、スーツ、シャツ、ネクタイに使える色は原則として3色まで、ということは忘れないでくださいね。
これ以上色を使ってしまうとまとまりがなくなってしまいます。
ということで、今回は若手の皆さまに少しでもお役に立てばと思い書かせていただきました。少しでも参考になればと嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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