今回の記事「コンサル一年目が学ぶこと」大石哲之
今回の記事は、前の記事の続きです。この本で書かれていることは、ベテランのコンサルタントである上司から教わったこととほとんど同じだったということは、前に書きましたね。
しかし、今改めて読み直しても、ぎくりとすることがあります。本当に仕事に対して、真剣に取り組めているのか?どこか油断していないか?
胸を張って答えられるでしょうか?
ということで今回はマインドについて書いていきたいと思います。
今回の記事は、こんな方におすすめ
・社会人としてのマインドを学びたい若手の方
・仕事にちょっと慣れてきた若手の方
概要
本書の内容は、大きく分けて4つの構成となっています。
第1章 コンサル流話す技術
第2章 コンサル流思考術
第3章 コンサル流デスクワーク術
第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
今回は、第4章プロフェッショナル・ビジネスマインドを記載していきます。
やはり技術だけでなく、最後にはマインドが大切だということで、こういった順番になっているのかもしれませんね。
内容について
「ヴァリューを出す」について
プロフェッショナル・ビジネスマインドのうち、まず「ヴァリューを出す」ですが、そもそも「ヴァリュー」ってなんでしょう?
私は読んでいて、そこにまず引っかかりました。正直、日本語で言ってくれ、と思いました。。。
ですが、そこは本書でちゃんと日本語で補足してくれおり、直訳すれば「付加価値」、一言でいうと「相手に対する貢献」ということです。
これならわかりますね。つまり、相手に対して貢献しているか、ということです。本書でこの考え方については下記のように記載されています。
相手がしてほしいと思うこと、相手が期待すること、それに応えるのが仕事になります。自分が何をやりたいのか、ではなく、相手が何を欲しているのか、どうしたら満足するのかを考えなくてはいけません。
大石哲之.コンサル一年目が学ぶこと(p.214)
あくまで、相手に貢献して、相手が満足しているかが必要であり、自分のやりたいことだけすることは仕事になりません。まずこれを意識していく必要がありますね。
とは言え、どうやって相手のことを考えられるのでしょうか?
やり方の一つとしては、自分を相手と同じ立場に立たせる、ということが考えられます。
私は全社をあげた取り組みの中で、プロジェクトマネージャーをしたことがあります。その中では、全社の方々が、経験がなくてもその取り組みに気軽に参加できる仕組みを作る必要がありました。
そこでは、正直なにが必要なのか、考えてもピンときませんでした。なので、全社の1号案件に、まず自分自身が参加することにしました。
そうすることで、ゴールまでにどういったフォーマットが必要なのか、お客様にどういったように説明すればいいのか、注意するべき点はなんなのか、といったことを学びました。
結果として、1号案件は大変だったものの、その経験から学んだことを資料に落とし込み、後から参加される方に提供することができました。
(一緒に1号案件に参加してくれた上司やそのほかのメンバーにはご迷惑をおかけしましたが。。)
しかし、そうすることで、後から参加する方にとって価値のあることを提供でき、そのプロジェクトは大成功になりました。
ということで、まずどうやったら相手が満足するのかを意識し、そして相手の立場に身を置くことでその最適解を導き出す、ということを心がけていきたいですね。
「師匠を見つける」について
次に、「師匠を見つける」です。これは今時どうなんだろうと思うかもしれませんが、成長するためには非常に大事なことなのです。
正直、本書を読めば社会人として基本的なことスキルや考え方については学ぶことができます。
しかし、そのスキルや考え方をどのように活かしていくのかが、今後のさらなる成長に影響してきます。本書でも下記のように記載されています。
言語化できるような仕事は、すでにコモディティ化(一般化)していて、差別化はできません。それ以外の、言語化できない暗黙知の部分こそがプロフェッショナルにとって大事です。
大石哲之.コンサル一年目が学ぶこと(p.99)
例えば、本書でも「数字で語る」とか「言い訳せず、ストレートに言う」といった話す技術が紹介されていますが、いつ誰に対しても同じ言い方が適しているとも限りません。
数字が苦手な方には、数字を控えめに例え話を多く話したり、ストレートいう相手には事前に信頼関係を築くことが必要かもしれません。
成果を出す方は、それぞれ成果を出す、独自の仕事のやり方を身につけています。
これらは上記の引用にもあるように、暗黙知であり、テキストやセミナー等から学ぶことは困難です。また、真似してみて初めて気付くこともあると思います。
私は、例えばミーティングの冒頭で雑談をすること、部下からの連絡は最優先で対応すること、机や椅子を率先してきれいにすること…業務に直結しないようなことも真似て、気付いたことも多くあります。
なので、もし身近にすごいと思った方がいれば、真似てほしいのです。言葉の使い方からちょっとした所作まで、業務に直結しないようなことも含めてです。
ということで、今回は若手の皆さまに少しでもお役に立てばと思い書かせていただきました。私の経験多めでしたが、参考になればと嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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