今回の記事「人を動かす」D・カーネギー
今回は引き続き、D・カーネギー「人を動かす」です。
記事を書くにあたり、改めて読み直しましたが、何度読んでも勉強になりますね。
頭で分かっていても、つい忘れてしまうこともしばしば…
本は一度読んで終わり、というものではなく、
何度も読んで、時には書き込んで、
自分のものにしていくものかなと私は思います。
ということで、ぜひ本書も繰り返読んで、自分の考えの中に取り込んでいただければ幸いです。
今回の記事は、こんな方におすすめ
・チームリーダーやマネージャーとなった方
・チームでの仕事が苦手な方
概要
本書の内容は、4つのパート+1となっています。
PART1 人を動かす三原則
PART2 人に好かれる六原則←今回の記事
PART3 人を説得する十二原則
PART4 人を変える九原則
付 幸福な家庭をつくる七原則
前回はパート1「人を動かす三原則」について記載しましたので、今回はパート2「人に好かれる六原則」のうち、仕事をする上で、重要かつ手軽にできるところを紹介したいと思います。
もちろん、他の原則についても非常に有用ですので、全部お読みいただきたいところです。
内容について
「名前を覚える」について
PART2 人に好かれる六原則のうち、まず最初はに心掛けたいことは「名前を覚える」です。本書の中でも下記のように記載されています。
人間は他人の名前などいっこうに気にとめないが、自分の名前になると大いに関心を持つ
D・カーネギー.人を動かす
私は、大学卒業後、監査法人で働いており、そのときはとある上場会社の担当をしていました。
入社して2、3年の本当に若い頃だったと思いますが、その日は支店にお邪魔しており、監査役の方とお会いました。
そして、まだ右も左もわからない私に向かって、その監査役は「○○さん、いつもありがとうございます。」と言ったのです。
正直、まさか大企業の役員が自分の名前を知っていると思っていなかったので、非常に驚きました。そして、気持ちが高揚したことを覚えています(今でも覚えているくらいですからね)。
そのときは、もしかしたら事前に何か資料を見ていたのかもしれないのですが、それでも若い私にとっては衝撃なことでした。
このように、人は自分の名前を覚えてもらい、呼んでもらう、それだけで嬉しいのです。
なので、当たり前とも思われるかもしれませんが、人の名前をしっかり憶えて、メールやチャットでも呼んでみることを心がけましょう。
「聞き手にまわる」について
次に気をつけたいのが、「聞き手にまわる」ということです。
人は自分の話をしている時間は、気分が良くなります。そのため、つい相手の話を遮って、自分の話をしてしまう方もいると思います。
ただ、ここで気を付けなければならないのが、本書で下記のように記載されている通り、自分の話に比して、他人の話にはさほど興味がないということです。
あなたの話し相手は、あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、自分自身のことに対して持っている
D・カーネギー.人を動かす
よって、会議の場で意見をするにしても、相手が話している最中に、強引に自分の主張をすることは避けましょう。
例え正論だとしても、感情的に拒否されてしまうかもしれません。
つい口を挟みたくなってしまうときもありますが、好かれたいと思ったらしっかり聞き手にまわりましょうね。
「笑顔を忘れない」について
最後に「人に好かれる六原則」のうち、特に意識したいと思っているのが、「笑顔を忘れない」です。これは部下や他部署、そして家庭まで、全てにおいてのコミュニケーションを円滑にします。
どんな言葉をかけようか、色々考えすぎて、笑顔を忘れてしまっている方いませんか?
私の部下にも、他部署でコミュニケーションがうまくいかず、異動してこられた方がいました。確かに、最初は私もどういう方なのか分からず、接し方に少し悩みました。
しかし、よくよく話してみると、いたって真面目で優秀、仕事に対しても責任感をもって一生懸命取り組んでれる方だったのです。
では、なぜそんな方が部署を異動されることになってしまったのでしょうか。
それは、やはりその方が話す際には、ほとんど笑顔がなかったからだと思います。どんなに真面目で、一生懸命であっても、笑顔がないと周りの方にプレッシャーがかかり、ストレスがたまります。
その結果、一般的なお願いだとしても、威圧しているように思われ、避けられてしまうのです。
ミシガン大学の心理学教授、ジェイムズ・マッコネル博士は、笑顔について次のような感想を述べている。
「笑顔を見せる人は、見せない人よりも、経営、販売、教育などの面で効果を上げるように思う。笑顔の中には、渋面よりも豊富な情報が詰まっている。子供たちを励ますほうが、罰を与えるよりも教育の方法として優れているゆえんである」
D・カーネギー.人を動かす
その後、その方はしばらくして部署にも馴染み、笑顔も増えました。そうすると、周りの方ともスムーズに仕事ができるようになりました。ここから、やはり笑顔のもつ力、重要性を改めて感じました。
コミュニケーションがうまくいかないと思ったら、笑顔を忘れていないか、振り返ってみるといいかもしれませんね。
以上、PART2から3つの原則を抜粋して書かせていただきました。
いずれにしても、少し気を付ければ実践できることかと思いますので、ぜひ試してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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